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ダブル・スタンダード

生活のなかに

根付く

華々しい

出来事。

セックス、笑い、娯楽、歌。

他者との

やりとりによって

生まれる、歓び。

自然に触れて

わき起こる

癒し。

それら

全てのさきにある

エクスタシーが

中毒になっていく。

安田レイの「through the dark」。

享受しうる

できるかぎりの

資源を

むさぼり食らう。

その裏に

ひそむ

搾取、貧困、無限的な消費。

異なる基準で

引かれる、境界ライン。

ありふれた

ダブル・スタンダードが

概念を

分断していく。

僕らの

世界は

まるで

ひとつに

繋がっているかのようだ。

断固として

暴力に立ち向かう。

まだ

捨てきれない

淡い

希望のために。

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アクチュアル

夢と

うつつの

あいだで

置き去りにされる。

その場所で

僕は

いつもと

変わらず

口笛を

ふく。

相対と

絶対の

比較。

アクチュアルなことについて

語るときに

必要な

イマジネーション。

自分の

立ち位置を

見誤ったときに

生じる

誤差。

ここぞとばかりに

襲いかかる

批判の目。

現実を

生きるのに

疲れたなら

休めばいい。

朝の散歩のときに、テンションをあげる曲。

Allie Xの「Sanctuary」。

変化していく

趣味や、嗜好。

それに

ともなって

確立されていく

無意味な

虚勢心。

変わることが

怖い。

純真無垢の

僕は

もういない。

できるかぎり

誠実でありたいという

愚かな

望みを

青い空に

託す。

終わりゆく

春を

惜しみながら。

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ドラマツルギー

いやおうなしに

進む

合理化。

便利になることを

望んだ

僕らは

本来の

目的を

忘れてしまった。

失われていく

人間性が

泣いている。

規格から

ずれた者を

排除していく。

マニュアルに

そぐわないものは

認めない。

他人からの

印象を

気にせずには

いられず、

与えられた

役割を

従順に

演じる

僕たち。

秩序に

疲れたときに

聴きたい

音楽。

YOSHIの「VOICE」。

社会を

成り立たせることばかりに

夢中になっている間に

圧倒的な

個性を

遠ざけてしまう。

生きづらいときほど

自由が

欲しくなる。

僕らは

社会を

構成する

要素に

すぎないのか。

あるいは

人間は

社会、そのものなのか。

たぶん

明日も

道ゆく人にむけた

無関心を

続ける。

でも

それは

まだ

誰も

知らない

僕になる

序章だ。

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春を、想う

この季節が

嫌いだ。

着実に

変わっていく

温度。

それに呼応して

めまぐるしく

急降下する

暮らし。

そして

何も変わらない

自分。

不安や

葛藤が、

うきうきと

つのっていく。

おだやかな

心持ちを

保ちたい僕は、

こんな歌を

口ずさむ。

よしむらひらくの「春」。

涙が

こぼれる。

人間の

機能が

正常である証。

はいつくばりながら

ひたむきに

集めようとする

希望は

見事に

指の

隙間から

こぼれていく。

悲しみを

ありのまま

受け入れるのは

くだらない。

いっそのこと

血が流れれば

いいのに。

退屈なのかも

分からない

日常は

雑然としている。

だから

ここに

印をつける。

孤独に

さいなまれ

自分の

居場所が

分からなくなった時は、

ここに

戻ればいい。

あなたにとって

豊かさは

何を

指し示すんだろう。

それが

明確になったとき

変わりゆく

時季が

味方になってくれる。

そんな

陽春を

僕は、想う。

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ビート

いつのまにか

「死にたい」が

口癖に

なってた。

ここにある

自我が

嫌になるほど

うっとうしい。

とめどなく

続く

くだらない

思考。

もし

周囲との

壁を

壊せたら

少しは

生きやすくなるんだろうか。

薄暗い闇の中を

ただ

走る。

孤独に

のまれながら。

目指す

ゴールも

分からない。

何度

扉を

くぐり抜けても

どこかに

辿り着いた感覚は

ない。

僕は、僕のままでいい。

ビートを刻みながら

この曲が

教えてくれた。

オーノキヨフミの「平凡」。

古い曲でも

新鮮に

聴こえるときがある。

時間は

不可逆的でも

もしかしたら

知らぬ間に

過去と

未来を

行き来しているのかもしれない。

初恋に出会った

あの春の日、

たしかに

この先にある

なにかに

期待していた。

命が

芽吹いていく。

季節が

巡っていく。

その中で

あなたは

特に

記憶に残っている。

だから

大丈夫な気がする。

たとえ

希望がなくても

みすぼらしい人生でも

きっと

また

僕は

誰かを

想う。

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プリズム

ちゃんと

しなくては

いけない。

いつから

そう思ったのだろう。

もともと

不完全な

僕らが

行き着く先は

たかが

しれている。

なのに

いつか

本当の安心に

包み込まれる日を

願う僕らは

なんて

浅はかなんだろう。

陽炎のなかを

彷徨ううちに

見つけた音楽。

novelbright(ノーベルブライト)の「walking with you」。

正気をなくし

自分を見失ったとき

道しるべのような

君に出会った。

こんな歌のように

まっすぐに

表現できたら

いいのにな。

プリズムの空が

ひろがる。

空気が

研ぎすまされ

呼吸が

楽になる

瞬間が、好きだ。

もしこの先が

いばらの道でも

僕は

歩いていけると思う。

どこかに

属さなければ

病んでいってしまう

人間の本質が

憎い。

社会から排除される感覚は

権力側に

いる人にとって

ちっぽけなものなんだろう。

こんな場所で

だれに届いているかも

わからない言葉を

紡ぎだす僕を

あなたは笑うだろう。

それでもいい。

だれかの

気の迷いに

そっと、寄り添えれば。

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トレース

街が、正常に

息をしている。

その日の仕事を終え、

家路につく人々。

夕方の空は、

少し赤づいている。

その裏側で、

生産性の乏しい人間は

排除される。

そんな社会は

とても、生きにくい。

結局のところ

あなたは

さも自分が優れた生き物だと

言いたいだけではないか。

沈んだ心を

浮かばせる術を知らない僕は、

今日も、一人荒野に

想いのたけを叫ぶ。

まるで、文章を綴るように。

せめて耳にする音楽だけは

優しいものがいい。

清竜人の「ヘルプミーヘルプミーヘルプミー」。

底知れぬ不安がある。

それを打ち消す材料は

たぶん、どこにもない。

だれかの人格を

トレースしただけの自分。

オリジナリティーなんて、ない。

飛んでくる

意地悪な言葉を、

悪いのは、すべて自分なんだと

背負い込む。

さよならを決めた日から

始まる人生がある。

安定を欲しがる病が

つまらない毎日を連れて来る。

そんな日常を捨て、

自由を手に入れろ。

雑音のなかに

混じる真実の言葉。

僕には、聞こえる。

だから大丈夫だ。

ほんのすこしの期待を胸に

明日を待つ。

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バウンダリー

ここにいて、いいんだよ。

なにも、咎めないし、強制もしない。

ただ、呼吸をするだけでいい。

今のあなたは、涙を流すことさえ、たじろんでいる。

個性的である必要なんかない。

「すべてが狂っている」と、だれかが呟いた。

そうかもしれない。

現実とよばれる世界は、

どうにも生きにくい。

信じるべきに値する事象なんて、存在しない。

でも、心を突き動かされる曲がある。

このバンドは、もう解散している。

10年くらい前に、よく聴いてました。

でも、いまでも古い感じがしない。

ふくろうずの「ごめんね」。

なにもできない自分が、嫌いだ。

でも弱くあることが、許されない社会なんか、きえてなくなればいい。

無限にひろがる精神世界に、バウンダリー(境界)があるならば、

それはきっと、すでに廃れているにちがいない。

僕を分断するすべてのものに抗う。

正しい必要なんてない。

何度でも立ち上がればいい。

それが果てしなく小さな決意のもとに

なされた行為なら、いつか光かがやく灯火となる。

だから、生きて、生きて、生き抜いて欲しい。

このおかしいほど静まりかえった現世を。

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シニカル

いま僕がいるこの場所は、

暗くて、湿っぽくて、ほこりっぽい。

でも、なぜか離れることができない。

せめて、気が紛れる曲をかけよう。

それが、こんな歌だったらいいのに。

mol-74(モルカルマイナスナナジュウヨン)の「 ▷ (Saisei)」。

ため息がもれる。

シニカルな笑いが起きる。

それが、相手を不快にさせてはいないかと、勘ぐる。

そんな、やりとりはもう、うんざりだ。

僕は、僕の思ったように表現するし、

なににも縛られない。

ただ、自由になりたい。

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東京/tokyo

一時期、僕はひどく東京に、恋い焦がれていた。

いつかは、上京して、都会で生活する自分を思い描いては、

今日を生きる糧にしていたのだ。

そのときに、よく聴いていた曲が、こちら。

雨のパレードの「tokyo」。

メロディーがエモい。

街を歩くとき、イヤホンからこの曲が流れると

なぜか、不思議と、気持ちのよい空気が生まれる。

まるで、この世界のどこかにひずみが、できたみたいに。

人が多く集まっている空間は、

なぜか僕に優しい気がする。

それぞれが好き勝手に生きているようにみえて、

じつはひとつの秩序のなかで行動している。

気に食わない現実について、文句も言えず、

日々を惰性で暮らす人がいるかもしれない。

そんな街が、好きだ。