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春を、想う

この季節が

嫌いだ。

着実に

変わっていく

温度。

それに呼応して

めまぐるしく

急降下する

暮らし。

そして

何も変わらない

自分。

不安や

葛藤が、

うきうきと

つのっていく。

おだやかな

心持ちを

保ちたい僕は、

こんな歌を

口ずさむ。

よしむらひらくの「春」。

涙が

こぼれる。

人間の

機能が

正常である証。

はいつくばりながら

ひたむきに

集めようとする

希望は

見事に

指の

隙間から

こぼれていく。

悲しみを

ありのまま

受け入れるのは

くだらない。

いっそのこと

血が流れれば

いいのに。

退屈なのかも

分からない

日常は

雑然としている。

だから

ここに

印をつける。

孤独に

さいなまれ

自分の

居場所が

分からなくなった時は、

ここに

戻ればいい。

あなたにとって

豊かさは

何を

指し示すんだろう。

それが

明確になったとき

変わりゆく

時季が

味方になってくれる。

そんな

陽春を

僕は、想う。

作成者: 木下 拓也

1987年、大阪生まれ。ライター志望。
兵庫の大学を卒業してから、フリーターとして働いています。
セクシュアリティーは、人生を豊かにすると信じる人間です。
書いて、伝えることを大切にしています。

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