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ビート

いつのまにか

「死にたい」が

口癖に

なってた。

ここにある

自我が

嫌になるほど

うっとうしい。

とめどなく

続く

くだらない

思考。

もし

周囲との

壁を

壊せたら

少しは

生きやすくなるんだろうか。

薄暗い闇の中を

ただ

走る。

孤独に

のまれながら。

目指す

ゴールも

分からない。

何度

扉を

くぐり抜けても

どこかに

辿り着いた感覚は

ない。

僕は、僕のままでいい。

ビートを刻みながら

この曲が

教えてくれた。

オーノキヨフミの「平凡」。

古い曲でも

新鮮に

聴こえるときがある。

時間は

不可逆的でも

もしかしたら

知らぬ間に

過去と

未来を

行き来しているのかもしれない。

初恋に出会った

あの春の日、

たしかに

この先にある

なにかに

期待していた。

命が

芽吹いていく。

季節が

巡っていく。

その中で

あなたは

特に

記憶に残っている。

だから

大丈夫な気がする。

たとえ

希望がなくても

みすぼらしい人生でも

きっと

また

僕は

誰かを

想う。

作成者: 木下 拓也

1987年、大阪生まれ。ライター志望。
兵庫の大学を卒業してから、フリーターとして働いています。
セクシュアリティーは、人生を豊かにすると信じる人間です。
書いて、伝えることを大切にしています。

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