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小さき声を拾う

 僕が、いちばん物事を深く考えているという錯覚は、エゴを通り越して、宇宙の塵に、埋もれていく。ただ、名もなき人の人生に、耳を傾ける。なぜ、そんな選択をしたのか。その時、どんなふうに感じたのか。そのような語りを並べることに、何の意味があるのかという批判にも、一理ある。マクロな歴史や構造に結びつける分析や考察は、プロがやることであり、我々がすべきことではない。勝手な解釈は、ときに暴力になる。

★   ★   ★

・ずれ  
 こういう時は、この対応をすべきである。マニュアルに沿って、仕事をこなしていくことが、僕らには求められる。それでも、やはり、納得できないこともある。無駄な手順ではないかとか、あるいは、もっと優しく、人間的な対応できるのではないか。各々で、考え抜いた手法でこなせばいいのだけど、ときに、それが、社会とのずれになっていく。
 職場の規範に、馴染めれば、それはそれで楽だろう。実際、上司と呼ばれる人は、上手に振る舞い、波風をたてずに、順応している。でも、自分を押し殺して、生きていくことが、僕には苦痛である。そんな人間は、そそくさと、排除されるみたいだから、体を装い、表面的な返事をかえす。なんとも、みっともない日常である。

・メインとサブ
 しっかりとした教育により、社会化される。そんな人間ばかりが集まるところを、メインシステムと呼ぶことにする。上からの命令に、素直に従うことができ、それに、なんの疑問も抱かない。だとしたら、潤滑にことは運びそうだ。僕らは、知らずのうちに、そこで暮らすことが、強制的に決められ、なおかつ、幸福の道であると、洗脳される。一度、そこを、疑ってみたいと思う。
 社会化を望まない人間が集う場所を、サブシステムと、呼ぶことにする。はたして、そこは、どんなところだろう。たぶん、今、ここ日本では、サブシステムとなりえる場所が不足している。要は、うまく社会に溶け込むことができない者を、許容する受け皿が、ない。たとえば、彼らは、不適合者かもしれない。

★   ★   ★

 でも、僕は思う。人は、生れながら、不器用かもしれない。仕事ができないかもしれない。悪い事をしたわけでもない。そんな人間を、メインシステムに横たわる価値観で、押し潰してしまっていいのか。みんなが生きやすい社会を目指すべきではないか。誰にも助けを求めることができず、孤立してしまった人の声を聞くべきではないか。本人の努力が足りないと、一蹴していい問題ではない。憤りに近い叫びが、たしかに、ここにある。小さき声がする場所の在処を、明確にする。そのために、ここに文章を綴っている。

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ウーバー配達員をして、分かったこと

 きっかけは、いつも行く銭湯のおっちゃんとの会話だった。お金がないなら、空いた時間に、さくっと稼げるよ。実際、若いやつは、そうしている。その言葉を、鵜呑みにして、僕は、今まで、持っていなかった自転車や、UberEatsのロゴの入ったバッグ、スマホホルダー、持ち歩きできる充電器を、買い揃え、配達員をしてみた。今日は、そのことについて、書いていきたい。

    ★   ★   ★

・低賃金で働く
 一回、配達するごとに、300円の文字が、スマホに表示される。ただ、物を運ぶだけ。そんなの、誰でもできるだろ。なんのスキルもいらない。だから、もらえるお金は、その程度だ。そんな声が聞こえる。けれど、自転車での移動は、結構疲れるし、交通ルールに気をつけながら、商品をお客様のもとに届けるのに、慎重になって神経も使う。これで、300円か。僕は、そう思った。なにか、自分の一部が損なわれたような、感覚。
 なにも、稼ぐ金額が、その人の価値を表すとは思わない。けれど、社会はいつも、お前は、どんな価値を提供できるのかと、問うてくる。その期待に応えるために、努力する。それは、それでいいだろう。結局、生活していくのにお金はいる。でも、能力に応じて、給料が決まるという、そのシステムを全肯定する気にはなれない。なぜなら、僕らは、生まれつき、不器用だったり、仕事ができなかったりする。もちろん、障がいをもっているかもしれない。言うならば、全然、公平じゃない。そこに、文句を言いたいのだ。

・クリエイティブの価値
 けど、やっぱり結局は、それは、努力が足りないからだと、言われるのがおちである。お前の代わりなどいくらでもいる。嫌なら、ここを去ればいい。能力主義というものは、いっけん万能にみえて、残酷な部分もあるのだなと思う。なにも役に立たないものは、生きること自体を、奪われる。そこで、出来損ないの僕らは、手立てを、考えなければならない。
 漠然と、何かを書かなければならないという衝動に動かされる。それが、絵を描くことでもいい。音楽を奏でることでもいい。料理を作るでもいい。何か、手を動かして、ものを創造していく。出来上がった作品なんて、誰が、買うんだ。いま、クリエイティブの価値は、軽く見られている。でも、僕らには、自分のつくりあげるものの価値を、信じてみる覚悟が、必要なんじゃないだろうか。配達員をして、もっとも大きな気付きは、そこだった。要は、その仕事に手をだすことで、芯がぶれたのである。

    ★   ★   ★

 お金がなければ、誰かを頼ればいい。それは、かっこ悪いかもしれない。ろくでなしかもしれない。でも、やりたくもない仕事を、ちっぽけな給料でする必要はない。あなたは、あなたなりの素敵な時間を積み重ねていかなければならない。労働に気をとられている暇はないのだ。
 一方で、ウーバー配達員で、生計を立てている人を、底辺の仕事だと馬鹿にする言説に、僕は強く反対する。簡単に務まることじゃない、なんなら一度やってみればいい。その人の職種で、差別をする輩は、信用しない。僕らは、偶然、この世界に生まれてきて、意味のない生に、いやでも向きあう。しんどくなるときもある。でも、生き続ける意志を捨てない。そこに、知性があるのだ。

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選択しないという選択をする

 思えば、僕らはいつも選択を迫られる。今日、どんな服を着て出掛けようか。夕ご飯は何を食べようか。あるいは、どんな仕事に就こうか。どんな友人と親しくするべきか。些細なことから、ときには、今後の人生を左右されることまで。結局は、何が正解なのかは、分からない。だから、誰かが選んでくれればいいのにと考える時もある。
 ひとつ決断をするごとに、確実に神経は、すり減っていく。やはり、決められる数には限度がある。ならばオートマティックに、まるで流れ作業をするみたいに、ことが進めば、楽になるのに。けれど、不甲斐ない僕は、ひとつのことで、延々と考え込んでしまう。まるで、ふたつの人参を目の前にぶら下げられた馬が、どちらを食べようか決めかねているうちに、餓死をしてしまうみたいに。

    ★   ★   ★

・異星人の話
 もっともセンシティブな選択のひとつとしては、どこまでを自分と同じであるかを、定めるかだと思う。家族であるかどうか、異性愛者であるかどうか、健常者であるかどうか、同じ日本人であるかどうか、さまざまな境界線を僕らは、無意識に引いてしまう。それは、結局は、他者を受け入れことができるのかを、問われていることと同義である。いつか、地球に異星人がやってきたとき、彼らを快く迎え入れるほどに、余裕を持てているか。もっとも、同じ地球人どうしで、戦争を止めることができない状況を鑑みれば、その答えは否である。

・人生は偶然で方向づけられる
 宇宙から、生命体がやってくるまで、まだ時間はあるだろう。(厳密に言えば、わからないけど)それまでに、僕らは、もっと成熟せねばならない。そのためのキー・ポイントしては、選択をすること自体に、それほどまでに、意味はないと、気付くことなんじゃないだろうか。生きていれば、多少のことは、分かってくる。選択の積重ねによって、今という時間があることは、否めない。けれど、そもそも、人生は、必ずしもコントロールできるものではない。予期せぬ出来事により、形づくられたり、流れに身を任せていれば、辿りついた場所はここだった。そんなことが、多々ある。

    ★   ★   ★

 だから、僕らは怖気付く必要はない。医療が発達して、子どもが産まれてくる前に、障がいを持っているかどうかを、判別できるようになる。産むかどうかを、決めかねる。そこに、きっと、正しさとか、正義とか、常識とかは、通用しない。ただひとつ言えることは、はなからその検査をしない。ようは、その選択の場から降りる。選択すること自体を、放棄してしまう。そんな選択もありだということを知っていれば、いささか、生きやすい。社会には、人種、民族、性別、性的指向、さまざまな属性の人が、共に生きている。その、それぞれの命の価値を僕らは、決めることできない。だから、世界は美しいのだ。

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あなたは、どう生きるか

 僕は、あなたとは異なる、違う場所で戦っている。そう思うことがある。正直、役に立つかどうかで、人に優劣をつける社会にはうんざりだ。仕事ができなかったり、どんくさかったりすることもある。それでも、お前は、堂々と、給料をもらえばいいし、生きていけばいい。そんな簡単なことが、どうして言えないんだろう。
 多くの取り分をもらうために、努力する。それはそれでいい。でも、その競争に参加する気に、なれない自分はなにか、欠損しているんだろうか。僕は、僕の読みたい本を読むし、好きなように過ごす。それを、怠けていると言われてもいい。なんら気にならない。ただ、ここで文章を書きなぐるように思考を深めることができれば、僕は生きていける。

     ★   ★   ★

・無限だったはずの世界
 宇宙は、無限だと言う。その事実を知ったとき、人間はどう感じたんだろう。森や水源や土地もまた、どこまでも広がっているのが、世界なんだと、勘違いしたかもしれない。どんどん開発を進めて、貪欲に豊かさを求め、文明を切り開いてきた歴史は、ある種の暴力性を帯びている。かつては無限であるはずの資源は、明らかに枯渇し、さまざまな環境問題を生み出している。人間は、いつか滅びる。だから、いま必要となるのは、いかに、混乱を避けながら、この社会の衰退を見定め、身を引いていくことができるのか。僕は、そう思っている。

・立ちはだかる有限
 もっと、現実を見よう。命には、寿命がある。経済成長だって、行き止まる。立ちはだかる有限に、戦慄している暇はない。ここでキーワードになるのは、あちらこちらでささやかれている「脱成長」である。そんな停滞した場所で生きるのは、魅力がない。あなたは、そう思うかもしれない。でも、果たして、本当にそうだろうか。もういかに自分が、優秀かどうかを示さなければいけない競争がおわる。しょうもないレースから解放された僕らは、次のステージに進む。いわば心の内側へと、突き進んでいく。自分が何者かを探る旅にでるのである。

    ★   ★   ★

 これまで、書いてきたように、僕らの歴史は、転換期をむかえている。いままでの感覚でいえば、世界はいま、とてつもない変化にみまわれ、加速度的に、どこかに向かっているかのようだった。けれど、じっさい、人口の増加率は、低下している。いわば、そんなに変わりばえのない安定期にはいったのだ。そんな現代に生きるあなたは、何に幸福を感じて、どのように生きたいと思ってるんだろう。そんなことは、僕には、到底、わからない。でも、それでいい。自由な創造が、ここからずっと、続いていくのならば。

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這いつくばって、叫ぶ

 汗だくになりながら、部屋の掃除をする。窓の外では、湿った空気と、乱反射する日光が混じり合い、夏が来たことを、みなに告げる。その瞬間、僕らは、また、この季節がやってきたんだなと、過去の記憶と対峙することになる。これまで過ごしてきたあれやこれやは、けっして、生易しいものではなかった。だけど、都合のいいことに、幸福な時代しか、思い返さないのは、不思議だ。
 苦しかったときの自分。あのとき、どのようにして、今日をやり過ごしてきたんだろう。息苦しいほどに、何か答えを求めていた気がする。意識の空白が、怖かった。なにも考えないことは、すなわち、無や、非意味に近づく。それを、受け入れることでしか、安定はこないと、今なら、分かる。さあ、まだ見ぬ明日へ、これまで、過ごしたことのない夏へ。

    ★   ★   ★

・含有される意味
 僕は、とりあえず、無口だった。「シャイなんだね」と言われることもあった。黙ることで、この世界のルールに巻き込まれないようにしていたのかもしれない。あるいは、口から発する言葉、全てに、意味が含まれると勘違いしていたのだ。なにかを話すことが、誰かに影響を及ぼしてしまう。傷つけたり、誤解されたり、嫌われたり。それはなんとも、生きづらいのだった。ようは、なんの意図も込めずに、思ったことを、喋る。そんな簡単なことが、僕には、できなかった。
 意味があり過ぎる言論は、敬遠される。そう、思っている。そこに含有される意味を、読み解くのが、面倒だからだ。ようは、自分の頭で考えることが、できないのだ。悲しいけれど、現実はそう。だから、相手を気遣いすることを、まったくしない(悪意にまみれていると言っていい)、こちら側が何も考える必要のない、分かりやすくて単純な意見が、支持を集めたりする。ただ、言っておくが、この世界は、あなたが思っているより複雑で、思慮深く、やむにやまれぬ理由で、溢れている。それを、見落とすことが、どんなに、もったいないかを、僕は言いたい。

・それぞれの正しさ
 みなが、自分は正しいと思っている。それは、それでいい。多種多様な意見で溢れればいい。ただ、である。その各々の正しさを、戦わせることで、快感を覚える輩がいる。相手を論破しないと、気が済まないらしい。その類の人間にかぎって、私は賢いと思っている。厄介なことに。頭がいいとか、悪いとかは、本当にどうでもいいことなんだが、自分が、相手より優位に立っているか、そうでないかを執拗に執着したり、相手が下だと思うと、横柄な態度をとる。僕が、苦手なタイプである。
 百歩譲って、そういうやつが、いてもいい。だめなことは、彼らのような者が、権力をもったときである。権力のありかの、正当性を問うことが必要である。たしかに、お金は必要である。一定の豊かさはほしいし、何で食っていくかというシビアな問題もある。けれど、だからといって、俺は、日本をこれだけ経済成長さしてやったぞと、ふんぞり返られては、困る。そこに、あなたが権力を握る根源はないからである。言うまでもなく、選挙で、僕らは、政治家を選ぶ。

   ★   ★   ★

 実際のところ、日本経済は、停滞している。下り坂であることは、間違いない。けれど、他の国から、先進国と認識されることが、それほど、重要だろうか。それよりも、ここで暮らす、名もない小さな世界で生きる、どこにでもいる、なんの取り柄もない、どうしようもない僕みたいな人間が、安心して生活できることを優先させてほしい。もし、自由を愛し、そこはかとない正義を、重んじるのであれば。それが、這いつくばりながらの、叫びだ。

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途切れない<私>

 銀行に、電気代を振り込みにいかなきゃいけない。コロナのワクチンを、接種しにいかなきゃならない。夕飯の材料を買うために、スーパーによらなきゃいけない。僕らは、たえず用事におわれている。そこまでして、いったい何を守りたいんだろう。国家だろうか。秩序だろうか。習慣だろうか。いずれにしろ、なにかをしていないと、正気を保っていられないのは、なんだか、檻に入れられた虎が、ずっと歩き回っているみたいに見える。でも、僕らは、かごの中に、閉じ込められているわけじゃない。自我という牢獄を、突き破れ。そこに、本当の自由がある。

   ★   ★   ★

・あなたに会いたい
 自分を律するのに、ひどく疲れた。社会を生き抜くために、仮面をかぶる。ほら、やっぱり、お前は、まだ、大人になれない未熟者ではないかという声に怯え、あたかも、慣れたように、受け応えをする。今日も、お疲れという言葉を、かけてくれる人と僕は、仕事をしたい。他人は、言うだろう。そんなに、この社会は、生きづらいのか。そこまでして、なににすがりついているんだ。嫌なら、ここを去ればいい。
 どこまでいっても、不器用な自分。周囲の人は、なんだか、うまく立ち回る術に長けているみたいだ。なにか、失敗をしたとき、僕の全てが、暴かれてしまいそうな感覚。今まで、築きあげた関係性は、無視され、なんだか、排除されるような、心境。もう、傷つくのは、嫌だから、僕は、ここに留まる。思考を研ぎ澄まし、言葉を綴る。さて、どうして、ここは、限りなく孤独なんだろう。ただ、同じように生きているあなたに、会いたいだけなのに。

・複雑なものが、世界を多様にする
 自分を理解してくれるのは、自分だけだ。あるいは、それは、神なのか。心の声を、聞いてくれる存在にすがりたい。共感してほしいとか、思い遣ってほしいとは、ちょっとちがう。ここにある自己と同化するような他者を、追い求める。心の深いところにある、本心をえぐりとって、そのまま、差し出したい。そんなときに、人は、祈りを、捧げるんじゃないだろうか。
 よく分からないウイルスが、流行し、ロシアが、他国に侵攻している。世界は、なんて、単純なんだろう。僕のことなんて、まるで、いないように、社会が、ひとりでに動いていく。そりゃそうだろう。お前のことなんて、気にしていたら、きりがない。何十億という人間が、生活をしている。ひとりひとりの意思を尊重することに、なんの意味があるんだ。僕は、そうやって、複雑なものを、シンプルにしか捉えられない考え方に、危険性を感じている。複雑なものを、そのまま受け止める。それが、多様性をうむと思っているのだ。

   ★   ★   ★

 歴史の見方は、それぞれだから。プーチンみたいな考え方を、支持する人もいる。あるいは、過去の他国を侵略した事実を、鵜呑みにできない人もいる。問題は、自分と同じような意見を持たない人を、攻撃するような姿勢にある。あるいは、頭が空っぽだと、罵る。そこで、僕は、どんな態度で、立ち向かうんだろう。それを、たえず、考えている。その時に、必要になってくるのが、決して、知性をおろそかにしないことだ。たえず、積み重ねてきた叡智を軽んじない、途切れない<私>が、ここにいる。

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人生について

 嫌なことが、あって、気分が落ちる。数日は、引きずるが、2、3日すると、けろっと、さも、何もなかったように、元の心持ちを取り戻す。頼んでもいないのに、僕の精神は、上へ上へと、向かっていく。その浄化作用のおかげで、なんとか、これまでを、しのいできた。
 否定されることで、生きる価値なんて、ないように思えてくる。だけど、それだと、やつらの作戦どおりになってしまう。自尊心を奪い、逆らう気力を失わせて、コントロールしようとする。その人間同士の社会や営みに、立ち向かう強さを、ここで、もう一度、思い出してほしい。

   ★   ★   ★

・安眠を、求めて
 きっと、やつらにも、弱さがあったのだろう。自分よりも、弱い者を攻撃することで、得ることのできる、優越感。それがないと、立ち行かない日常は、なんとも、脆いんだろう。こちらは、いかに、一人で、戦っていく方法を、確立していくかを、考え抜いているのだ。いつか、みていろという、気持ちで。
 それぞれの家庭環境、安心できる居場所、深まっていく孤独、きっと、僕らは、不安定だからこそ、ちぐはぐな毎日を、不幸のまま、終わらせないために、駆け抜けるのではないか。人の苦悩は、時代によって、変化してきたのだろう。高度な文明のなかで、すり切っていく、自我。世界を覆い尽くす、インターネット。きっと、一番に、この社会を知覚しているのは、あなただから。ありのままの、言葉を、吐き出してしまえ。深い眠りにつけるまで。

・弱さを、隠さないでいる
 もちろん、憎しみあって、殺し合いにいたることは、あまりない。そもそも、人間は、そういうふうに、できている。だって、なわばり争いで、命を落とすまで、戦う動物ではない。それを、優しさと、いってもいい。それを、取りこぼしてしまうと、この世の中は、まるで、弱肉強食ワールドに、見えてしまう。
 そんなことない。ここは、生きるか、死ぬかだ。相手を、蹴落とすために、より、相手を弱らすための、武器を、磨けというやつも、いるかもしれない。その脅し文句に、のる必要は、ない。その類の人間とは、距離を置く。だって、弱くあることで、手にはいる、自由が、必ず、あるからだ。しょうがないから、助けてやるかという人も、いるだろう。案外、僕らは、そのままの自分で、幸福に、近づくことができる。

   ★   ★   ★

 昨日までの、自分なんて、なにもかも、流されればいい。その痕跡を消すことで、出会う、新しい自分。まっさらなままで、生きる、君は、美しい。命の価値を、決めつけるやつらを、蹴散らしてしまえ。見返りを求めない愛を、差し出してしまえ。そこから、はじめて、人生についての、話をしよう。

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日常・コラム・エッセイ

「ほっといてほしい。」

 駅のホームで、電車を待つ。そのとき、僕は、近くに、死があるのだなと、思う。なにも、飛び降りたいという、率直な希死念慮を、抱いているわけではない。だけど、少なからず、手が届くところに、命の終わりを、手中に収めることによって、生まれる安堵感。その正体は、いまだ不明だ。とりあえず、まだ、生きることが、前提となっている。安全なところからの、生温い思想を、燃やし尽くせ。僕は、なにも、ここから、言葉を発信して、無傷で、終わろうなんて、思ってない。

 とある、60代の男性と、ゆっくり話す機会があった。いわゆる、バブル期を体験している世代の人間の話は、栄枯盛衰の味わいが漂う。羽振りのいい話を、いっぱい聞いた。
「日本中の土地が、値上がりしていた。」
「年功序列で、実力がなくても、給料は右上がり。」
「Japann as No.1と、世界から賞賛され、みんな、浮かれていた。」
「18歳になれば、車の免許をとり、助手席に女性を乗せる。それが、俺たちのストーリーだった。いまの、若い子は、車に興味がない。」
 時代の流れに、翻弄され、当時を生きた人間と、失われた30年を、生きる僕。その隔たりは、雲を分かつみたいに、くっきりと、輪郭を表す。おっちゃんの、個人の感覚を離れ、マクロ的な視点から捉える自己の語りが、大きな意味を持っていく。

 そして、話の終わりが来る。
「なんでこの世界に生まれてきたんやろ。その理由がわからないままなんや。ほっといてほしかったのに。」
 ふと、ここで生きている虚無感を、感じさせる、その言葉が印象的だった。僕らは、望みもしないのに、生を持たされ、偶然にも、今の場所まで、たどり着いた。そんなあなたは、何に、心が躍るんだろう。もし、この世界のルールや、既成概念によって、鎖を巻かれているなら、それを解く作業は、難航するだろう。だけど、どんなに、青臭くても、自分をなくさないでほしい。非常に小さい世界で起きる、事象に、光が行き届くこと。微動だにしない社会を、揺さぶること。それが、今できることの、全てだ。

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日常・コラム・エッセイ

意気込みは、風にながれて

 自分の部屋で、youtubeが、たれ流しに、再生され続けている。特に、集中して、見ているわけじゃないんだけど、なにかしら、情報に触れていないと、自分が腐っていくみたいな、恐れが、ある。ひとり暮らしを始めて、独り言が、多くなった気がする。ただいまや、おやすみという、簡易的な挨拶や、犬の置きものを、撫でながら、可愛がったり。思えば、今日一日、口から発したのは、接客用語だけなんじゃないか。だから、ここには、僕のためだけの言葉を、綴りたい。

 お金なんて、もちろん、ない。非正規として、働く僕は、どこか、賃金にたいして、他人事みたいだ。年収がいくらだとかの、数字ゲームで、競い合う気にはなれない。なんなら、その日暮らしの金が、ありさえすれば、いいと思ってしまう。それじゃあ、何かあったときに、どうするの。病気をして働けなくなったとき、老後の暮らしについて、咎める友人の言葉が、僕にささる。不安という、呪い。どうやら、この世界は、備えをしなければ、生きていくことさえ、あるいは、命、そのものを、根こそぎ、奪っていくようだ。

 バイオレンスや、セックスや、夢の中のことを、書くことは、どれだけの意味を持つんだろう。あるいは、毎朝の朝食のメニューを、考えるみたいに、政治や、日常を、語ることが、できればいいのに。一人では、抱えきれない事情や、怒り、戸惑い、情緒不安定を、捨てきれない、クソみたい社会からは、こっちから、距離を置いてやる。そんな意気込みで、やっていきたい。風は、それを、受け止めるみたいに、流していく。どうせ僕なんてと、卑下しながら、生きていったほうが、楽な場合がある。希望、諦念、愛、孤独、全てを、ひっくるめて。寒さが続く毎日に、暖かな光が灯ることを、祈りながら。

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自分のこと

アイデンティティーが、ほとばしる

 物語のなかの登場人物は、いつも、友達に悩みを相談したり、ともに、団結して、困難を、乗り越える。それは、フィクションだから。現実は、孤独がつきまとう、そんなもんだというなら、それは、そうかもしれない。
 ここは、どうも、寂寞感が漂う。なんでも、1人で、こなしてきた気がする。思春期の性の目覚めも、初めてのセックスを経験した時も、そのことについて、話せる人は、ゼロに近かった。それは、同性愛だからなのか、自分の性質なのかは、わからない。誰かと、分かち合い、笑い話にできたら、どんなに楽だっただろう。

   ★    ★    ★

・戦いの狭間で
 それが、普通に生きることなんだと、言い聞かせる。どんな理不尽も、どこにでもある不条理も、飲み込んで、自分のなかで消化する。それは、戦いだ。弱音をはいたとたん、やっぱりあなたは、弱い人間なんだねと、烙印を押される。居場所が見つからないわけでは、ない。ただ、どこにいても、落ち着かない。それなら、1人の方が、楽だという、言い訳をして、逃げる。それくらいのことは、させてくれ。いわば、ひとときの休戦だ。そこで、僕は、深く深呼吸して、また、戦場に戻る。

・だから、優しくなれる
 「お前は、お前であることが、揺らいだことはないの?」そんな、問いを投げかけたら、暗いやつだと思われるから、しない。でも、確かなのは、明日、どんな自分であるかでさえ、不確定であることに、絶望を感じることだ。でも、だから、僕は、優しくなれる。いつも、問い直すことができる。ここは、ある特定のカテゴリーの人間にとって、窮屈な場所になっていないか。抑圧が横行し、立場の弱い人間を排除してしまっては、いないか。そんなことを、気にかけても意味がないという、お前は、やっぱり、馬鹿だと思う。

    ★    ★    ★

 僕が、いままで、何も言わなかったのは、知らずのうちに、空気を呼んでいたから。波風をたてることを嫌がる風習に、従っていたから。でも、今は、これからは、違う。僕は、ゲイ・セクシュアリティーで、頭のなかで、ごちゃごちゃ、かたくるしいことを考える人間だ。それが、たとえ、気持ち悪いと言われても、怯まない。どんなに口を塞がれても、発信する。いま、絶望のふちにいるやつに、届いてほしい。君のなかで、ほとばしる、アイデンティティーを、汚されないために。

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