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詩的表現

思惟の海面

積み重ねられていく

いくつもの

嘘。

どうして

幸せなふりを

演じてしまうんだろう。

自分が

なりたい

自分は

決して

そこには

いないのに。

他人に

どう見られているかなんて

どうでもいい。

けれど

いつのまにか

見栄っ張りが

顔をだす。

あなたとの

距離を

縮めたい。

奥底に

眠る

本当の

目的を

思い出す。

次から次へと

口から

こぼれる

数々の

綺麗ごと。

だって

本当のことを

言ってしまえば

嫌われる。

思惟の海面に

浮かぶ

僕は

しどろもどろだ。

ほんとに

クソみたいな

ことばかりだな。

暗いやつだと

思われたくないから

本心を隠す。

ここで

真面目な

話をしたって

しらけるだけだ。

それでも

言葉を

紡ぐことは

やめないでおこう。

今日も

人知れず

傷ついた心を

独りで

癒そうとする

あなたに

魔法をかける。

夜空に

浮かぶ

星屑が

降る日、

音もなく

静寂に

包まれた

世界で

眠りにつく。

スマホの画面から

漏れる

白い光が

急に

現実を

連れてくる。

たぶん

いつもと

同じように

朝が来る。

新しい

なにかに

期待している

心持ちは

そんなに

悪くない。

作成者: 木下 拓也

1987年、大阪生まれ。ライター志望。
兵庫の大学を卒業してから、フリーターとして働いています。
セクシュアリティーは、人生を豊かにすると信じる人間です。
書いて、伝えることを大切にしています。

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