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詩的表現

エクリチュール

僕。

私。

俺。

いくつかの

一人称のなかから

選択することを

余儀なくされる。

その過程を

だれかに

伝えることはできない。

僕の中で

繰り返される

自問自答。

自分は

いったい

何者なんだろう。

知らぬ間に

既存の

ルールに

縛られている。

エクリチュールに

乗っ取って

書かれる

文書は

すでに

社会との関係が

基本にある。

探していた

答えは

宇宙に

吸い込まれてしまった。

見知らぬ人の

命が、途切れたことを

報せるニュース。

どうして

死んだのが

その人で

僕じゃなかったんだろう。

とりあえず

まだ、生きている。

逆境に

立ち向かう

強さなんて

ない。

だけど

できるだけ

真摯にありたいと

思う。

生きることに

たいして。

朝焼けの光が

カーテンの隙間から

顔をのぞかせている。

昨日の

雨は

あがったみたいだ。

もう

ときめきを

止めることは

できない。

作成者: 木下 拓也

1987年、大阪生まれ。ライター志望。
兵庫の大学を卒業してから、フリーターとして働いています。
セクシュアリティーは、人生を豊かにすると信じる人間です。
書いて、伝えることを大切にしています。

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