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詩的表現

狂気

真実なんて、ありやしない。

全ては泡のように消え去っていく。

僕には、聞こえる。

「お前なんて、いてもいなくても変わらない。いっそのこと消滅すればいい。」

それは、ただの病気だよと、あなたは言う。

医学的なカテゴライズで、安心しようとする、現代人。

それで、正気に戻れるなら、よしとしよう。

病と健康の境目にいる僕は、どこか冷静だった。

人間は最も愚かな生き物だと、賢者が語る。

だれもが、狂気のさたで、自分は正常だと思い込んでいる。

突然にやってくる虚無感は、

それぞれの命の無価値を証明する。

だから、なにも手に入れなくていい。

地位も、名声も、信用も、

手放してしまえ。

そこから、始まる人生がある。

作成者: 木下 拓也

1987年、大阪生まれ。ライター志望。
兵庫の大学を卒業してから、フリーターとして働いています。
セクシュアリティーは、人生を豊かにすると信じる人間です。
書いて、伝えることを大切にしています。

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