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詩的表現

沸き上がる感情

表現というものは、とてもあやふやだ。

誰かを傷つけてしまうかもしれない。

その言葉は、今日も波の彼方に沈んでいく。

最果ては、途方もなく遠い。

纏わりつく邪心をはらって、あなたの元へと

飛び込めればいいのに。

曖昧な孤独は、くっきりとこの空間に線を描く。

沸き上がる感情の、出所を伺い知ることができない。

でも、とめどなく流れ出るそれは、

希釈されたガスみたいに

環境を破壊していくみたいだ。

いっそのこと秩序構造さえも、

変えてしまえばいいのに。

社会についてなにか言及しようとしても

僕はすでに社会の中に包括されてしまっている矛盾は

いつも、拭いきれない不安を浮き彫りにする。

未来を予測することなんて不可能なのに

どうしてだれも気付かないんだろう。

静寂があたりを包み込む。

今日も、あたり前のように

夜がやってくる。

作成者: 木下 拓也

1987年、大阪生まれ。ライター志望。
兵庫の大学を卒業してから、フリーターとして働いています。
セクシュアリティーは、人生を豊かにすると信じる人間です。
書いて、伝えることを大切にしています。

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