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思考

これからの、行き先

 上の世代の人のように、戦争の混乱を、体験していない。世界史で、学んだような革命も、知らない。目に見えるような、圧倒的な、偏見に、さらされるようなこともなかった。平凡な家庭で、すごく不自由したように、育ったわけでもない。そんな僕が、表現しようと試みるときに、うまれるものはどんなだろう。もしくは、想像をかきたてる、きっかけは、何だろう。それは、いつの時代にも変わらず存在する、人と人をつなぎ合わせる、魂のいちばん奥底に、眠っているのかもしれません。

 高度経済成長が、過去のものとなり、社会の勢いが失われ、閉塞感が、いろんなところで、うまれてきた。その中で、これまでと、同じように、事を進めようとする、頭のかたい方法は、個人の逃げ場を、失わせる方向に、進む。「効率」という言葉によって、抹殺される、声にならない声を、すくいあげる作業こそ、今の時代に、必要なことだと思う。なぜなら、僕らの、これからの行き先は、一つの視野では捉えられないものになる可能性を、秘めているからだ。

作成者: 木下 拓也

1987年、大阪生まれ。ライター志望。
兵庫の大学を卒業してから、フリーターとして働いています。
セクシュアリティーは、人生を豊かにすると信じる人間です。
書いて、伝えることを大切にしています。

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