季節がひとつ、めぐるたびに
僕は、僕に近づいていく。
そんな気がする。
分からなかったこと、
知らなかったこと、
見ようともしなかったこと、
全部が
点と点を結ぶように
線になっていく。
紡ぎだす愛という
螺旋状の糸は、
いったい、どこに
辿り着くんだろう。
みんながみんな、快楽を求めるから、
世界は汚れてしまう。
生々しい、歌詞が、印象的。
ねぇ、忘れないでね。(現:センチミリメンタル)の「ラブソング」。
こんな、愛の歌が、あっていい。
明日がくることが
たぶん、決まっている。
それでも、今日という日は
一生のうち一度しかない。
そうやって、無理矢理、
意味を持たせて、
毎日を、だまくらかす。
どんなにときが、流れても
何度も、何度も、
思い出してしまう場面がある。
ふとしたことが
きっかけで、
フラッシュバックする記憶。
どうして
僕らは
不都合な真実だけを忘れて、
美しいものを覚えているんだろう。
いっそのこと
すべてを
忘れられたらいいのに。
微かな熱を持った思い出と
不確かな未来を携えて
歩こうと思う。
この、いやになるほど
リアリスティックな世界を。