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映画レビュー

映画について、語ることがあるとするならば

 新しい風に、手をかざす。少しだけ、先が見える。心につながる道を通り過ぎる旅人は、いつか歩みを止める。そんなときに出会う言葉は、ありふれたものかもしれないけど、まっすぐ、響くに違いない。

・僕が何にお金を使ったのかという話
 率直にいって、映画が好きなのである。一時期、休みの日になるたびに、一人で映画館に足しげく通っていた。一日に2本だったり、立て続けに鑑賞したりしていたもんだから、順調に、お金は飛んでいった。なぜ、そんなことをしていたのだろうと今になって考えても、分からない。ただ、感情を揺さぶる形としての、なにかしらインプットされる物が、僕には必要だったのかもしれない。それは、屈折した感情のはけ口を探してさまよう、子羊のようだ。不安定な価値でさえ、認めることを許さない社会について、もの言いたげにして表現をする映画が、僕に生きる希望を与えてくれた。
 もし、映画について語ることがあるとするならば、僕は間違いなく、愛の風景を構築しようとする表現者の結晶について話すだろう。時代背景、社会的要因、ストーリー、登場人物、台詞、どれも映画を構成するものとしては、欠かせない。全てが歯車のようにかみ合ったときに起こす作用は、僕たちが生きる根源に、しっくりと影響を及ぼす。

・原体験
 ひとつ、具体的な作品を挙げたい。初めて映画をみた体験として覚えているのが、「猿の惑星」なのである。幼少期に、たまたまテレビで放映されているのを観たんだけど、最期の「自由の女神像」を発見するシーンに、衝撃を受けたのを記憶している。ここで、あらすじは説明しないけど、終盤で物語が、点と点を結ぶように繋がる瞬間が引き起こすエクスタシーに酔いしれた。

 とりあえず、僕が過去に観終えたものを、手短にレビューできたらなと思っています。映画の好き嫌いは、個人によって分かれるので、お前の感想なんていらないよという方は、スルーしてください。よろしくお願いします。

作成者: 木下 拓也

1987年、大阪生まれ。ライター志望。
兵庫の大学を卒業してから、フリーターとして働いています。
セクシュアリティーは、人生を豊かにすると信じる人間です。
書いて、伝えることを大切にしています。

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