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映画レビュー

035 「シックス・センス」(1999)

<基本情報>
「アルマゲドン」のブルース・ウィリスを、主演に迎える。
本作で、第72回アカデミー助演男優賞にノミネートされた、ハーレイ・ジョエル・オスメントは、一躍、天才子役として、注目される。
インド出身の、M・ナイト・シャマランが、監督・脚本を務め、彼の本格デビュー作として、大ヒットした。

 8歳の少年・コールは、死者を見ることができる。(題名のとおり、それは「第6感」と呼ばれる。)僕も、子どものときは、幽霊が怖くて、暗い場所に、一人でいることができなかった。もし、そんな能力が、あったらと想像するだけで、胸が苦しくなる。彼もまた、誰にも打ち明けることができず、孤独を抱えながら、恐怖と戦っている。けれど、ストーリーが、すすむにつれ、この世界に留まり続ける魂の声に、耳を傾けていく。

 彼の周りで巻き起こる、不思議な現象が原因で、母親との溝が、できてしまう。息子と、どう接していいか、途方にくれ、疲弊していくシーンは、みていて痛々しい。人に言えない秘密を抱えることの、しんどさ。甘えたい盛りの時期に、それが、大きくのしかかってくる。それでも、懸命に、周囲との適切な距離を、探っていく少年を、たぐいまれな演技力で、表現していく。

 小児精神科医、マルコム・クロウについて、ラストに衝撃な事実が、明かされる。ここでは、触れない。(みんな、知ってるかもしれないけど)それにつながるまでの、伏線が、細かく描写されている。すべてのしかけが、解放されたとき、僕らにもたらす驚きは、たぶん、ずっと、消えない。誰しもに、過去に亡くした、忘れられない大切な人が、いる。そんな彼らからの、メッセージを受け取るような、センセーショナルな体験を、彷彿させる作品だ。

作成者: 木下 拓也

1987年、大阪生まれ。ライター志望。
兵庫の大学を卒業してから、フリーターとして働いています。
セクシュアリティーは、人生を豊かにすると信じる人間です。
書いて、伝えることを大切にしています。

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