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詩的表現

沸き上がる感情

表現というものは、とてもあやふやだ。

誰かを傷つけてしまうかもしれない。

その言葉は、今日も波の彼方に沈んでいく。

最果ては、途方もなく遠い。

纏わりつく邪心をはらって、あなたの元へと

飛び込めればいいのに。

曖昧な孤独は、くっきりとこの空間に線を描く。

沸き上がる感情の、出所を伺い知ることができない。

でも、とめどなく流れ出るそれは、

希釈されたガスみたいに

環境を破壊していくみたいだ。

いっそのこと秩序構造さえも、

変えてしまえばいいのに。

社会についてなにか言及しようとしても

僕はすでに社会の中に包括されてしまっている矛盾は

いつも、拭いきれない不安を浮き彫りにする。

未来を予測することなんて不可能なのに

どうしてだれも気付かないんだろう。

静寂があたりを包み込む。

今日も、あたり前のように

夜がやってくる。

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詩的表現

エゴイズム

居場所がない。

でも、涙はでない。

社会不適合者だと、だれかが罵る。

すべてを壊したいなんて思わない。

ただ、ここに居ていいんだという確証がほしい。

それは、エゴイズムなんかじゃない。

テレビのなかで、もっともらしい正論を唱える政治家のほうが

よっぽど利己主義じゃないかと、あなたは思うだろう。

金持ちは、どんどん裕福になり、

貧乏人は、めいいっぱい苦労する。

格差社会と呼ばれて

いったいどれだけの月日が経ったと思っているんだよ。

もう僕らは、走り疲れた。

結局、自己責任という理論で、すべての口をふさぐつもりなんだろう。

名もなき人たちの声を集める時がきた。

どうせ民衆は愚かだと、たかをくくる指導者は

なにを成すべきなのかが、分からなくなっているにちがいない。

もっと、人間が好きになれますようにと、

遠い遠い空にむかって祈る。今までも。そして、これからも。

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詩的表現

ホーリスティック

世界で起きている事象について

どうやって記述すれば

正確に伝えることができんるんだろう。

簡単に、一般化や抽象化をしてしまうと

薄っぺらい文章になる。

ホーリスティック(全体論的)な思考は、

一歩、ひいた視点によって、成立する。

それは、僕らが思っているよりも

困難な作業だ。

ただ、あなたの言葉が

とても重々しく、

意味のあるものだと思った。

死ぬことを、

考えるよりも

明日を生き抜いていくことで

精一杯だ。

でも、もし余裕ができたのなら

いつかは消えてなくなる存在であることを

思い浮かべてごらん。

孤独とか、絶望とか、不安とか

胸の中に押し寄せる黒いやつは、

人生で、最も尊い灯火となる。

心の闇を照らすように、

優しい星のひかりみたいに

輝きだす。

それまで、待てばいい。

ありのままの現実を、

受け入れるには、たぶん重すぎる。

呼吸がしやすい方へ、

向かえばいい。

命は、尊い。