表現というものは、とてもあやふやだ。
誰かを傷つけてしまうかもしれない。
その言葉は、今日も波の彼方に沈んでいく。
最果ては、途方もなく遠い。
纏わりつく邪心をはらって、あなたの元へと
飛び込めればいいのに。
曖昧な孤独は、くっきりとこの空間に線を描く。
沸き上がる感情の、出所を伺い知ることができない。
でも、とめどなく流れ出るそれは、
希釈されたガスみたいに
環境を破壊していくみたいだ。
いっそのこと秩序構造さえも、
変えてしまえばいいのに。
社会についてなにか言及しようとしても
僕はすでに社会の中に包括されてしまっている矛盾は
いつも、拭いきれない不安を浮き彫りにする。
未来を予測することなんて不可能なのに
どうしてだれも気付かないんだろう。
静寂があたりを包み込む。
今日も、あたり前のように
夜がやってくる。