自分の声が、かきけされていく。世界は、雑念で、あふれ、すじのとおった正義は、片隅のほうで、知らん顔をしている。人知れず、顔を埋めて、すすり泣く子どもの、痛み、絶望、乾き。愛されたいという、叶わぬ願望が、社会のなかに、輪郭を現しては、滲んでいく。澱みのない、不安定なアイデンティティーを、大人たちは、いつまで、無視し続けるんだろう。
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・お前は、お前だから
なにくわぬ顔で、人生の階段を、駆け上っていく友だちを、横目に、ひとり、立ちすくむ。べつに、就職や、結婚だけが、すべてじゃない。むしろ、分かりやすい幸福の形を、追い求めることは、愚かだとさえ、思う。でも、なにひとつ、うまく、できるようにならない僕を、責める傾向は、おさまらない。本質的な、不器用であることの理由を、ずっと、問い続けている。
そんな、お前で、いいんだよという、優しさをエサに、太っていく自分は、醜い。だって、たとえ、出来損ないだとしても、自分を許したり、なんなら、いい給料を貰うことを、望んだりするんだから。それが、人間っぽくて、美しい。
・他人の言葉
どうして、言葉を、熱望するんだろう。生きづらさを、抱えながら、どうにか、こうにか、人生をやっていく術が、そこに、隠されている。時代は、違えど、複雑な風景を、前にして、自分の、居場所を、確立していく、彼らがいた。その過程を、垣間みれる、表現との出会いは、合理性を、追い越して、感情を、ゆさぶってくる。
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どうしたって、また、お腹がすく。エネルギーを摂取しなければ、死んでしまう。それが一応、ルールとして、ある。どうして、人間は、光合成できないんだろう。他の命を、殺してしまわなければ、生きていけない、罪やトラウマは、虚しく、心の何処かに、居座っている。

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