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日常・コラム・エッセイ

雨雲、あるいは感情の在り処

 なんだか生まれ変わったみたいな感覚は、何なんだろう。思えば始まりは、あのときだったんだという自覚はある。理由や原因とかではなくて。僕は、いつだって自分でありたいのだ。正直、仕事であるとか、成果であるとか、数字であるとかの類はどうでもいい。それは、しがらみから自由でありたいというのとは、少し違う。もっと素朴で、純真で、イノセンスな風の迷い。目まぐるしい生活の芯となるもの。

 そんなこと言わなくても、お前はお前じゃないかと、あなたは言うだろう。でもそうじゃない。僕はたえず、生まれ変わっている。はじめに言ったように。はたから見れば、不安定な自分を評価しないはずだ。しっかりとした大人でありなさい。責任や役割を果たしなさい。その軸やベクトルから、逃げてきたのが、今までだったのだ。だって、めんどくさいじゃない。足かせになる重たいものは、持ちたくない。

 じゃあ、これからどう生きていくのか。問われているのは、シンプルにそこなんだと思う。これまでとは、違うように見える景色が確かにある。不安や恐怖があるのは、当然だ。というか、戸惑いしかない。つど揺れ動く思考と人生の狭間で、僕は何を望んでいるんだろう。幸せという一言に濃縮される要素は、まだ解離できない。空が遠い。もうすぐ日暮れだ。秋が近い。

 こんな訳の分からない文章に意味なんてあるんだろうか。そんなことを考え出したらキリがない。僕はこういうことを、言っていかないといけないし、言葉にしないといけないという妙な衝動がある。なにもかも順調にいっているようにみえるとき、その安定を破壊したい嘆きは、どこからやってきて、どこに消えていくんだろう。雨雲のように湧いてくる感情の在り処なんて知りたくもない。あるがままの声を届ける。ただ、それだけ。

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作成者: 木下 拓也

1987年、大阪生まれ。ライター志望。
兵庫の大学を卒業してから、フリーターとして働いています。
セクシュアリティーは、人生を豊かにすると信じる人間です。
書いて、伝えることを大切にしています。

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