常に、新しいものを、探している。
揺れ動く時間は、止まりそうにない。
街ゆく人は、すべてを、やり尽くした顔だ。
幸せになろうと努力して、幸福を手に入れた人を、見たことがない。
いっさいの歓びは、過去を、取り戻すことに、集約される。
あのとき流れていた、何気ない日常に、今、自分が欲しいものの全てが、存在していた。
労働がもたらすことなんて、少しの疲労と、わずかばかりの金に、すぎない。
まして、承認や、役割を、与えてくれるという幻想は、捨てる。
それでも、意味を求めてしまう僕らは、きっと、愚かなんだろう。
心が、外部に、開けすぎている。
他者も、自分と同じように、感じているにちがいない。
優しすぎるあなたが、もっと、生きやすい社会に、なるように。